温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

124・赤倉温泉/湯守の宿・三之亟(山形県)

温泉

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もしかしたら前にも紹介した事あるかもしれないんですが・・・。

超年季の入った旅館。三之亟(さんのじょう)と読みます。

開湯はなんと863年!千年以上前とはたまげたなぁ・・・。

これはもうだいぶ前の写真ですが、今は外国人観光客なんかが多く来てそうな老舗の旅館です。

 

成分分析書

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成分的には陽イオンの少ない純度の高い硫酸塩泉で、ほぼほぼ単純泉に近い構成ですね。色は澄んだ透明で、岩に磨かれた爽やかな香りが特徴。

 

概要

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北海道の温泉がそろそろネタ切れになってきたので、過去のフィールドワークの引き出しから引っ張り出してきた写真で今回は紹介します。

 

赤倉温泉は新潟など割と全国に同名の温泉がある事で知られています。

いきなり話が逸れますが、新潟の赤倉温泉温泉ソムリエのお膝元でも有名ですね。

実は私も持ってます、温泉ソムリエ

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受講したのは大分前の話ですけどね。

 

さて今回紹介する赤倉温泉宮城県鳴子温泉郷の奥地、県は跨ぎますが位置的には奥鳴子温泉と呼んでもいいような場所にある秘湯です。

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三之亟を名乗る温泉は中山平温泉にもあるので、間違えないように注意。

このエリアは温泉のデパートと呼ばれるくらい様々な種類の源泉が湧いており、黒いモール泉から白い硫黄の湯、トロトロのアルカリ性泉まで多種多様あるので、時間があれば10日くらいかけてじっくりと回ってみたいところですね・・・。

 

どうもこの三之亟という屋号は謎の多い屋号らしく、ここの宿の主人の過去のブログを漁ってみると、もしかしたらルーツはこの地に住んで旅人を襲っていた山賊だったのではなかろうか?という考察が書いてありました。まぁ詳しい事は知らんけど。

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赤倉温泉は駅からもそう遠くないので、電車で行っても良いと思います。
奥の細道湯けむりライン、スローな旅もいいもんですよ。

他の温泉とセットで堪能しよう。

 

総評

例によって浴場の写真は無し。

数百年にも渡って守られてきた源泉は云うまでもなく、浴室は宿の奥にある岩風呂で源泉がそのまま自噴しています。

 

よくここは足元自噴と紹介されているんですが、一旦噴出した源泉が足元や岩壁を通じて壁から染み出している感じなので、岩壁自噴とでも云うべきかな?

雰囲気でいうと岩手県鉛温泉とかに近い感じかなー。

 

主浴槽は深く、ワイルドに立って入る方式。源泉が染み出している壁に背中を付けると、「うわっちょっ!うわっちょ!」となるので注意。

 

染み出した高温の源泉が岩風呂の中で靄を呈しているのが何とも美しい。

とにかく湯の鮮度が抜群であり、立って入る事から足のむくみなどに高い効果を得る事が出来るだろう。

 

宿泊した訳ではないので、全ての風呂を堪能できなかったのが残念。いくつかお風呂があり、露天風呂もあるようです。

 

メインとなる深湯は古い岩風呂だけに、水風呂やサウナ的な近代的な設備はないものの、古より続く唯一無二の源泉を堪能する事が出来る。

 

いや、まぁ温泉にも色々と効能云々あれどこれ以上の贅沢な温泉はそうは無いでしょう・・・。

 

美食

この時は鳴子温泉に止まったので、温麺以外食べて無し。

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呑んだ後には最高やったね。