温泉
施設外観。施設は高台の上にあり、風も強く冬場はかなり寒い所にあります。
観光施設でもあり、人もいる事から風呂場の写真は撮れず。
成分分析書
若干量の塩分があるので一応温泉区分だが、源泉は11℃とかなり冷たい。
いわゆる冷鉱泉である。
概要
霧多布温泉がどういう所なのかというのはもう地図を見てもらった方が早いと思うが、このように根室を目と鼻の先にした北海道の中でも最果ての部類に入る地域です。
読み方が分からない人もいると思いますが霧多布とかいて「きりたっぷ」と読みます。
霧多布岬という突き出た半島が橋で繋がっており、浜中町の役場はこの島の中にあるのです。拡大してもらうと解りますが、なかなか面白い地形していますよね。
周辺ではこのように哀しくなってくるような美しい景色が目を引き、気温も氷点下10℃以下がザラであるエリアです。東の果てにある事から日が暮れるのも非常に早く、夕方4時前の時点でもうこの有様です。
琵琶瀬展望台は浜中町と霧多布湿原が一望できるので是非一度行っていただきたい。
同じ琵琶瀬展望台から見た霧多布湿原。道路も通っており、湿原の中を車で走り抜ける事も可能です。気温が特に低い日は妖しげな霧が立ち、幽霊が出そうな気配になります。
霧多布岬から左手側を見ると、根室の納沙布岬らしき陸地も見えます。
最果て感が半端なく、演歌の一つでも流れそうな気配。
アゼチの丘からはこの霧多布岬が陸地と繋がっているポイントを見る事が出来ます。厳密には橋でつながってますが、一応半島になるみたいですね。
霧多布自体がちょっとした小島のような地形になっていて、何とも不思議な場所です。
霧多布湿原は湿地帯ですが御覧のように冬場は完全に凍結します。
川の上を歩いた動物の足跡なんかも見受けられますね。
総評
さて、霧多布温泉は特性としてこの霧多布岬を見に来た観光客と地元の漁師の身体を癒すために造られた両目的の施設であり、施設自体は結構キレイな設備です。
温泉はというとスペック上は冷鉱泉であり、無理矢理掘って温泉にしたって感じがまぁあるっちゃあるのですが、微かに黄色がかった透明なお湯です。
成分は薄く、土の匂いは微かではありますがありました。温泉感、という意味では少し物足りない湯ですが、このエリアは他に公共浴場もないので、存在してくれるだけでもそれなりにありがたい施設だなとは思います。
なんせ厚岸から50km位離れてるのに、休日はわざわざ入りに来る人もいますからね。
霧多布温泉は設備の電源をこの風力発電によって賄っている点も特徴です。
温泉施設にしては珍しく、サウナも「霧」を使ったミストサウナにしてある辺りも地域の特徴を出しているポイントかも知れません。
実はこの浜中町はモンキーパンチの故郷でもあり、霧多布温泉の施設内では限定のルパン三世グッズが買えます。農作業服を着たルパンやら五右衛門が見られるのはこの霧多布だけ!
キーホルダーやエプロン、Tシャツなど限定グッズが買えるので、ルパン三世ファンの方は一度来ておくべき施設なんじゃないでしょうかね?
北海道の温泉で欠かせないのが地元の牛乳です。
ここにもちゃんとありました、地元のノンケ(ノンホモ)製法の牛乳。
この時飲んだのは甘くて美味しい、フルーツ牛乳でした。
温泉のスペックとしてはまぁアレなんですが、施設の充実っぷりを見るとなかなかいい所なんじゃないの?とは思いますね。
美食
敢えて浜中で食べたわけではないのですが、この辺りと言えばやはり牡蠣かな、と。
この辺りに来ると牡蠣は通年通していくらでも食べれます。冬場は特に身が張って美味いんですよー。あぁ^~たまらねぇぜ。
あと、牡蠣と言えば厚岸のコンキリエで最近話題の地元ウイスキーと一緒に食すことができます。左手側の初回作はノンピートで、溶剤感のある皿とした舌触りのウイスキー。右手側の二作目ピートはこれに比して幾分スモーキーであり、牡蠣には絶妙に合う代物。
厚岸ウイスキーは最近首都圏からも買い付けの業者が来るそうで、買うと高いらしいですよ?
牡蠣以外では近海物のシシャモ。ちゃんとした真シシャモは普段都市部のチェーン店で樺太シシャモに慣れた人が喰うと目から鱗が落ちるくらいに美味い。
あとは根室のタラカマ天。タラのすり身を使ったカマ天ですが、これを網で炙って頂くとこれがもう何とも、お好み焼き食ってるみたいな甘さと旨味で最高なんですよね。焼酎にメッチャ合う。
これは北海道物産展とかでも買えそうな気がするので、都会の社畜の皆様も是非新宿とかのデパートで探してみてはいかがだろうか?