温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

100・蟠渓温泉

さぁ、記念すべき100湯目の紹介になります。

今回は北海道から、やや有名になり切れてない蟠渓温泉を紹介。

 

温泉

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施設外観。今回利用したのは旅館湯人屋。

北湯沢温泉から程なく南下した先にあります。

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見てください、この鏡のような美しさ。

ここまで透明度が高い源泉は北海道ではなかなかお目にかかる事が出来ません。

最初だけ温度調整の為に加水しているようですが、その後は源泉が少量フローされ続けています。それ故に、時間が経過した後と思われる右側の浴槽は激熱だった。

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露天風呂も良い。

外は白樺の木々が生い茂り、風の音を聴きながら浸かる露天風呂は最&高。

 

成分分析書

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蟠渓温泉は同地区で混合泉として利用されている模様。

1204mg/kgの塩類泉だが、ナトリウム塩分の割合はかなり少ない。

ほぼ単純泉の延長線上にある湯ですね・・・。

 

概要

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洞爺湖の東にある温泉だが、ここはリゾートホテルで有名な北湯沢温泉の直ぐとなりだと云う事に注目。

 

この北湯沢温泉は非常に有名な温泉地で、札幌近郊のファミリー層は漏れなく森のソラニワとか緑の風・リゾートきたゆざわとかに泊まるわけですが、蟠渓温泉はそうした喧騒を避けた孤独な旅人を受け入れるために存在しているといっても過言ではないでしょう。

 

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この辺りは白絹の床と呼ばれる渓流の景勝地で、そりゃリゾートホテルも建つわな・・・って程度には美しい景色が広がる。

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蟠渓温泉もこの渓流の下流に湧く温泉です。自然豊かなところで、のんびりと過ごすのにはうってつけですね。

 

総評

北海道は濁り湯が多く、透明な単純泉が少ない事に少々辟易としていた訳だが、思えばこの蟠渓温泉という素晴らしい温泉がある事を失念していました。

 

厳密には単純泉ではないので、ヌルツル系の肌触りこそないものの、スッキリとクリアな見た目の薄い塩類泉は浴感としてもほぼ単純泉と変わりありません。

 

しかも源泉を少量フローし続けているので、午後イチ辺りに行くと程よく源泉割合が増えて写真のような素敵な透明度を呈しているという訳です。

 

お湯そのものにほぼ癖が無く、単純に温かい湯を楽しむ事が出来る。

薄い湯である事から他の塩類泉のように保熱効果はないが、81℃もある源泉が掛け流しされている高温浴槽はかなり良い感じの温度を呈していて、長湯せずとも身体はしっかりと温まった。

 

水風呂とサウナは無いが、露天風呂のロケーションは自然豊かで大変心地よいため、ちょうど今くらいの時期、秋の入りの頃に入りに来るのがベストな温泉だと思われます。

 

成分的な特徴を言えば、塩化物泉であるが陽イオンの割合は少なく、メタケイ酸の割合が多いのも一つの特徴かもしれない。

メタケイ酸は謎の多い成分だが、保湿効果があると云われている。云われてみれば、真湯に比べると極わずかに皮膚に張り付く感じはあるかもしれない・・・。

 

美食

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ちょっと蟠渓からは離れますが、道の駅真狩で食べた百合♀根天丼。

あらぁ^~芋みたいで美味でしたわ^~