温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

94・熊石ひらたない温泉

温泉

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施設外観。ホテルと一体化した施設。

写真には写ってないが、右手にもっと大きな建物がある。

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透明な内湯。最初は加水で張ってるかもしれないけど、あとは少量ずつ源泉をフローしている。

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露天部風呂。浴槽が小さいのでこっちの方が源泉は濃いかもしれない。

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ジャグジーの湯は海洋深層水+水だそうで、消毒循環式。

 

成分分析書

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標準的な塩類泉。源泉は57℃あり、フロー部分の湯はかなり熱かったので、恐らく浴槽にはこの温度のまま流されている。

 

概要

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秋田にもひらたない温泉ってあるらしいけど・・・。

ここは八雲の西端、熊石地区にある温泉です。

こうしてみると八雲って西も東もキッチリ温泉が湧いてるんだよなぁ。

歪みねぇ。

 

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この渡島半島の西側は水も貴重だったらしく、海沿いの国道沿いにはこのような名水の跡がいくつか見受けられる。

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せたなの貝取澗と同じように、この熊石地区もアワビの養殖を産業としている。

館内にはこのようにアワビに関する資料が展示されていた。

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クトゥルフ神話かな?

 

総評・・・の前に

実は此処の源泉なんですが・・・

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恐らくこれ。

ひらたない荘の更に上にある秘境で、現在は恐らく進入禁止になっています。

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現在は此処までも行けなくなっている。

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恐らくこれが熊石ひらたない温泉の源泉。岩の下から湧出していて、下流の岩の窪みに湯を溜めて野天風呂としている。

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渓流の水を注ぐ事で温度を調整している。

この風呂の近くには脱衣所があるが、他に人がいた場合は窃盗に気を付けましょう。

どうも常習犯がいる模様。

 

総評

湧出部位でのガスには硫黄の匂いがあったが、施設で入った温泉には全くそう言った気配はない。よくある塩類泉だが、透明度が高いのが好感度が高い。

 

源泉部位も見たわけだが、その時点でも湯は透明。

掘削部位は違うかも知れないが、恐らく湯脈は同じと思われます。

 

塩分も濃くないので総じて入りやすい湯。

浴室はカラン等も含めて一般ホテルとしてそれなりに整然とした空間になっていて、温泉マニアでなくても普通に入りやすい施設だと思われます。

水風呂も完備だが、張り置き式なので水は徐々に草臥れて行く。

 

源泉としてはそこそこの重曹も含んでいるため、しっかりと交代浴して入れば浴後の効果はしっかり出てくれた。少し黄色がかっているかのように見えたが、やはり硫黄ではなく土の成分ではないかと思われる。

 

美食

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宿泊費に5000円ちょい足すだけでエゾアワビが8品もついたコースが食べられる。

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アワビその1、お造り

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アワビその2、西京焼き?

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アワビその3、塩水漬け。これが一番美味かった。

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アワビその4、天婦羅だったっけ?

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アワビその5、踊り焼き

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アワビその6、ウニ味噌との和え。これは酒との相性が抜群だった。

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アワビその7、ウニとの煮込み鍋。

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アワビその8、煮付け。

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奥尻の白ワイン。限定のピノグリスで頂きました。

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ピノグリスは酸味が強く、爽やかな飲み口。

アワビと抜群に合う。

温泉、美食、トータルバランスで云ったらここは最もコスパが良いかもしれんな・・・。

ちなみにこのワインは持ち込みです。

ホテルでは乙部ワインを提供しているのですが、この時はワインを切らしていたそうなので、特別に持参のワインを食卓で開けさせてもらいました。

 

しかしまぁ・・・自分も色々と美味いものは食べてきましたが、やはり北海道は最強。ここまで美味いものを食べまくっていると、東京とか出ると海鮮を食うという選択肢が消えてなくなってしまいます。いや、美味いものは東京にもあるんでしょうけども、それは恐ろしく高い金を払わないと手に入らない代物になっているからです。まぁ、旅に出ずして美食をするのだからそれが対価なのだと思うのですが、自分はこうして現地で食べるのが好きですね。

 

この熊石温泉だって、新函館北斗からレンタカーでほんの1時間半ですよ。

 

あとは・・・お金と時間をどう作るかだけです。