温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

82・羅臼温泉

温泉

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浴槽。本当は羅臼温泉は熊の湯が人気なのですが、あそこは洗い場のない野天風呂であり、いつも混雑しているので敢えて旅館にお邪魔して日帰り入浴をしました。

今回は道の駅らうすのすぐ裏にある高島屋旅館にて入浴。源泉は同じよ。

 

成分分析書

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ほらね、混合泉。ここはいくつかの源泉を集中管理して使っていて、熊の湯の方も同じなのです。しかしあちらは観光客向け故、加水して適温に調整されています。

旅館の風呂は適時加水であとはずっと掛け流しなので、実は泉質を味わうためにはこういう旅館の方が正解だったりするのだ。

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68.2℃、含硫黄・ナトリウム/塩化物泉。

南茅部もそうなんですが、何故か昆布漁の盛んなところに硫黄泉あり。

なお、日高は無い模様。利尻はどうだろう・・・?

 

概要

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知床と云うと自分はこの羅臼からウトロに抜けるのが正規ルートだと思うんですけど、本州から知床を見に来る方は概ね女満別空港からレンタカーで来るルートが多いようで、意外に知床峠を超えて羅臼まで来た事ある人はいないと思うんですよね。

 

というのも、この知床峠は夏~秋のわずかな期間しか開通していないし、積雪があれば早々に閉鎖されてしまうからで、どちらかと云うとこの羅臼温泉は道東を走破しているライダー達になじみが多いかもしれません。

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ちなみに熊の湯にも行きましたよ。旅館で入った直後だったんで、入りはしませんでしたが。

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アレって多分羅臼間欠泉だと思うんですけど、熊の湯露天風呂のロケーションは大体こんな感じだと思って下さい。渓流沿いにあって大変見晴らしのいいところです。

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少しアングルが違いますが、羅臼からは北方領土が目と鼻の先に見えます。

この写真の奥にうっすらと浮かぶ(地図上ではの右手に見えている)のが、国後島です。日本の領土なのにロシアに不法占拠されてるんだぴぃ!

実際に目にする国後島は本当にバカでかくて、あれほどの国土が失われているのかと考えるとマジ露スケベェ///ってなります。ドサクサに紛れての簒奪、頭に来ますよ~!

 

総評

さて、羅臼温泉の温泉評ですが、まず印象に残っているのがクソ熱いと云う事です。

この年季の入った旅館は給湯の方式もかなり古典的で、源泉から渓流沿いに下部に位置している事からか、混合泉を1日中ダラダラと掛け流し続けています。

 

必要時に水で埋めて混ぜてから入浴する方式なので、限りなく源泉に近い状態で堪能する事が出来るのですが、極力埋めないように頑張った結果の印象は「熱い」でした。

 

成分表を見ると分子型とイオン型の硫化水素がほぼ同濃度で入っているようです。湯の色は緑がかった乳白色で、配管の影響なのか元々の泉質がそうなのかは不明ですが、硫黄分らしき湯の花がコロイド状に湯中を浮遊していました。

 

pHは7.0と中性ながら、浴感は刺激の強いピリピリとした入り心地。ベースは塩化物泉ですが、海が近い割に思ったほど塩分の濃い湯ではないです。微量の炭酸水素イオンが含まれている辺り、やはり北海道の温泉ですね。

 

風呂上りはやはり汗が吹き出しました。まぁ水風呂もなかったのでその影響もありますが、入浴時のひりひりとした刺激はやはり硫黄泉ならではのものです。

 

設備に関しては最低限でしたが、大きなホテルに泊まればこれは万事解決するので、泉質面で云うと申し分のない名湯でしたね。

やはり硫黄泉は良いものだ。

 

美食

すいません。羅臼では道の駅も終了してしまっており、何も食べずに移動してしまったので、今回はありません。

敢えて載せるなら

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この日の昼に食べた根室の花咲ガニですが、根室は遠いですからね。

昆布を食べよう(提案)