温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

49・奈良田温泉 白根館

今回も古い記録(2007年)の温泉紹介ですが、山梨県身延の山奥にある奈良田温泉を紹介します。

 

温泉

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建物外観。日本秘湯を守る会の提灯が雰囲気を出している。

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内湯・静かな雰囲気でとても良い。

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露天風呂。鮮やかなエメラルドグリーンが美しい。

 

成分分析書

当時はまだ温泉道の駆け出しだったので、撮影なし。

含硫黄・ナトリウム‐塩化物泉で、49.8℃、pH8.8の弱アルカリ性泉とのこと。

 

概要

JR身延駅からバスで1時間半くらいかかったような気がしますが、結構な山奥にあります。

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七不思議の湯とか七色の湯とか言われているそうで、アルカリ性の泉質でイオン型の硫化水素を含むという特性から、気温や気圧によって湯の色が変化する特性があります。

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これはチェックイン直後(夕方)に撮影した露天風呂の湯の色です。仄かに緑がかっているのがわかりますね。

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これが翌朝行ってみると・・・?

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あれ、透明・・・むしろ仄かに青くないですか?

 

七色かどうかはともかくとして、こんな感じでイオン型硫化水素泉の不思議な特性を楽しむ事が出来る湯となっています。まさに南アルプスの秘湯に相応しい湯ですね。

 

総評

成分分析表を撮ってないのが悔やまれますが、ここのお湯は関東圏でも屈指のとろみを持つヌルヌル系温泉です。匂いも仄かに硫黄を感じさせますが、アルカリ性なので殆ど白濁していません。

 

身延の山奥と云う事で標高も高く、転地効果もボチボチありますが、連泊するにしても、通いで入りに来るにしても、少々しんどい場所かもしれませんね。

 

山梨県は塩山温泉を筆頭に、ほったらかし温泉、隼温泉、大菩薩温泉などヌルツル系の温泉が豊富な女性に優しい美人の湯大国ですが、この奈良田温泉はその中でも飛び抜けてヌルヌルしています。

まじでローションでも入ってるんじゃないの?と云いたくなるほど肌に纏わりつくヌルヌル感は、是非一度味わってみるとよいでしょう。マジで温泉観が変わります。

 

あくまで私の主観ですが、関東圏では最もヌルヌルしてる温泉だと思います。

ちなみに、此処に匹敵するヌルヌル感を感じたのは鳴子温泉のしんとろの湯です。

 

美食

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旅館飯。ヘルシーな山村料理といった感じです。

ちょっと物足りなかったかな。