温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

41・ケイホク温泉 宝湯

温泉

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ここは載せるかどうか悩んだんですがね・・・。

現在は公共浴場としては営業しておらず、「個人宅」となっています。

 

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湯気が立ち込めた浴場。かなりぼろい。

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真っ黒なモール泉です。泡が立っているのに注目。

源泉浴槽は熱すぎて時間をかけて慣らさないと入れません。

 

成分分析書

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基本性能としてはナトリウム・塩化物泉。

しかし色を見れば一目瞭然だが、腐植質の記載もあり、モール泉である事が解る。

 

概要

恐らくここは温泉マニアの中でも極一部の人しか来た事がないのではないかと。

元々は白老町萩野にある温泉銭湯であり、虎杖浜温泉が目と鼻の先にありながら、あちらとは対照的な真っ黒なモール泉が出ているのである。

 

場所はJR室蘭本線の萩野近くにあり、慎重に観察していれば国道からも目にする事ができるのだが、恐らくそれが銭湯だとは気付かないだろうね。

 

現在は営業しておらず、夕方から一部の地元の人にだけ湯を提供している。

私は二度ほど訪ねて、善意の入湯料を払って入れてもらいました。

 

この国道沿い、萩野から虎杖浜界隈にかけてチラホラと温泉施設があるのですが、それらはまだ国の規制が厳しくなかった頃にポコポコと掘っては出来たもののようです。ここもその時の流れで掘ったら出た湯らしいですが、近くに樽前山があったりと地質的に色々と事情があるようで、現在はもう好き勝手に温泉を掘る事は出来なくなったのだとか。

 

総評

札幌から千歳にかけては祝梅温泉や竹原高原温泉のように黒い湯が出るのが特徴ですが、あの辺りは地熱がないために成分や色こそモール泉ですが、熱い湯がありません。

 

しかしこの宝湯、近くに樽前山の火山脈がある為か、源泉温度は54.6℃と良い感じの高温泉です。前述の通り、この宝湯はもう浴場としては営業しておりませんので、掃除くらいはしているのでしょうが、ほぼほったらかしというか・・・源泉が手付かずのまま浴槽に流れ続けています。

 

写真では湯気で判り難いですが、浴室そのものがモール質の黒い色で真っ黒になってます。正直見た目にはきれいな浴場ではないのですが、マニアには受けるでしょうね・・・。

 

入った感想としてはとにかく熱かったという印象に尽きます。

成分上はあまり炭酸水素イオンが濃いという訳でもないので、この湯の泡立ちは恐らく濃い腐植質に由来するものなのではないかと。肌触りもツルツル感があります。

モール泉らしく、蒲田黒湯や十勝川温泉に近い感覚でした。

 

美食

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苫小牧にある味の大王カレーラーメンとチャーハンのセットを推す。

「カレーか・・・。」

と躊躇するかもしれないが、味の大王カレーラーメンは一味違います。

その暴力的なカロリーを忘れさせる出汁の利いたカレースープは、気付けば完飲してしまう程の旨さ。あと、チャーハンが異様に旨い。セットで頼むとお得なのもイイ!

味の大王登別温泉にも支店があるよ!

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白老町にある白老牛ラーメンの元気や。

餡掛けラーメンなテイストだが、白老牛をふんだんに使ったスープは、麺を喰った後に追い飯を被せる事で、クッソ美味い中華丼と化すのです。

そもそも白老牛は非常に肉の味が濃い牛ですので、スープからも確かにあの極上の脂の味が判ります。

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見るが良い、これが白老牛だ!

この特上サーロインステーキは1枚6500円するが、白老牛ラーメンなら1000円以下だぜ!

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続いて、海鮮系。

苫小牧といえばマルトマ食堂が有名ですが、直ぐ側にはみなと市場がありまして、そこでも北寄貝カレーを食う事が出来ます。この時は甘えびとセットで食べました。

市場で直買いだから、そりゃ旨いよね。

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北寄貝も色々な食べ方があるが、個人的にはバター焼きが一番美味い。

貝類は出汁を活かしてこその食材であり、この殻の中に満ち溢れるバターの溶けた貝汁は、一度食べたら病みつきです。

痛風が怖くて貝類が喰えるか!