31・尾岱沼温泉
仕事に疲れ果て、北海道に憧れる都会の社畜共から圧倒的な支持を集める(という偏見の)道東シリーズ。
今回は日本の東の果て、北方領土を望む野付半島・尾岱沼の温泉を紹介します。
温泉
民宿などもあるので唯一?ではないのだろうけども、尾岱沼でホテルらしいホテルは此処「尾岱沼シーサイドホテル」のみ。
他の利用客もいたため、浴場の写真はない。
景色の良い露天風呂があったが、夜に入ったのでなーんも見えず。野付半島の直ぐ傍に付き、晴れてれば最高でしょうな。
成分分析書
海が近いというだけあって、成分総計11.37g/kgのやや濃いめの食塩泉。
色も透明で、それほど個性があるようにも思えないが、見方を変えればクセがなく入りやすい。かけ流しかと言われるとうーん、どうやろか?って感じの浴感でした。
概要
読み方わかんない人多いんじゃないですかね。尾岱沼(おだいとう)。
道東の果てにはみ出た鼻毛みたいな野付半島を望む漁場の集落であります。
自然の豊かな所で、自然浸食で出来たっぽい地形をしています。
豊かな漁場があり、ここでしか味わえない食材も数多くあるとか。
温泉も源泉温度は高いので、地熱は恐らく高い地域なのだと思われます。
左も海、右も海のほっそいほっそい野付半島。
鹿もウロウロしているので運転注意。
この辺に居れば猟師に打たれないという事を知っているそうで、奴等もなかなか賢いですね。塩を舐めに来るのだとか。
この世の果て感がある野付半島の夕暮れ。
この半島の内側に生えている立ち枯れた木々が、死の気配を感じさせて少々ゾクッとするんですよね。
冬はこんな景色が見れるようですね・・・。
飛び蹴りってタイトルで草。
総評
温泉としてはまぁ、可もなく不可もなく。
決して悪い意味ではなく、道東は個性的な湯が多いだけに、透明な塩化物泉はあまり目立たないと言った方が良いかもしれません。
主たる成分はほぼ食塩=塩化ナトリウムであり、陽イオンとしては若干のカルシウムイオンが見受けられます。
等張泉よりもやや濃いので、浴後は結構ホカホカになりますね。この辺にくる観光客はバードウォッチングや歩いて自然散策する人も多いのでしょうから、
そういう人にはありがたい湯かもしれませぬ。
美食
夕食の様子。尾岱沼といえば右上の紅い奴・・・そう、北海縞海老でございます。
生ではなく茹でて喰うのが最も美味いとされ、確かにその旨味は非常に濃厚。
お酒を飲まない人からも好評なのが特徴。
春と秋に漁が行われるそうなので、旬を狙うなら時期を調べてから行きましょう。
ちなみに左にいるのは毛ガニです。
標津も近いだけあって、陶板焼きは鮭のちゃんちゃん。
チーズが利いててねぇ・・・とても美味かった。
ちょっと色合いが味気ないけど、加工したらもっと美味そうにみえるね。
ポテトチーズグラタン。これでもか!っていうくらい北海道をアピールする夕食勢。
地味にこれ影のMVP。
若干曇ってますが釜めしにも北海縞海老が入ってます。
この日は根室でもシースーキメて来たんですが、美味しかったので当然のように完食。
いずれもホテル飯ですが、ちゃんと北海縞海老を食べれたのでこの時の旅の目的は充分果たせたのでありました。
野付半島ってあえて選ばない限りまぁ行く機会無いと思うので、興味ある人は尾岱沼温泉&北海縞海老とセットで楽しんでみてはいかがでしょうか?