30・城崎温泉
温泉
関西圏の温泉も載せておくという名目に付き、本日は連続更新。
二湯目は海外の観光客からも人気の高い、風光明媚な城崎温泉を紹介します。
駅前に沸く飲泉所。
地蔵湯
御所の湯。
城崎温泉は外湯めぐり文化の発祥の地だそうで、湯めぐり手形を買えば街中の七つの外湯が自由に巡れるようになります。
この時は7つ中6ヶ所梯子しました。茹でダコになったね。
概要
城崎温泉は関西圏の温泉地としても1300年の歴史のある相当古い温泉で、空襲の影響を受けなかったためか、江戸時代の湯宿場の雰囲気をそのまま残す風情ある街並みが特徴。
その如何にも「日本!」って感じの街並みや、旅籠然とした宿は外国人にも大層人気だそうで、ミシュランガイドでも上位の評価を得る温泉地として知られています。
この時は年末でしたので、多くの観光客で賑わっていました。
夕暮れの裏通り。
夜の表通り。もっと明るい写真もあったのですが、
なにぶん感度上げるとこんなこんな写真しか残ってなかったので、この雰囲気は実際に行って体験してみると良いでしょう。
お湯は薄めの食塩泉で、資源保護の観点から集中管理(混合泉として各所に配湯)となっています。
成分分析書
これも有馬同様、古い記録につき写真が残っておりません。
大体成分総計として4g/kg前後の食塩泉。
温度は高温につき、加水はあっても加温はしていない模様。
総評
集中管理となっている以上、何処の外湯に入っても泉質は同じであります。
仄かにしょっぱく、浴後に火照る熱の湯。
まぁ、熱海や伊豆界隈のお湯に近い感じですかね。
この時は普段から毎日伊豆某所の温泉に入っていたので、あまり違和感なく入れた感じです。
湯客が多い事から、外湯は塩素消毒されています。
これはもうしょうがないですね。城崎温泉としても、湯の資源を守りながら観光を両立させるとなると、伊豆長岡同様にこういう管理になるのは仕方のない事です。
ちなみに旅館のお湯も集中管理の湯だったので、まったく同じ泉質ではあったのですが、旅館の場合は外湯と違って循環式ではないところもあるので、湯の活き自体は外湯と違いが感じれるかもしれません。
※伊豆長岡の場合は集中管理ではあるが、外湯もかけ流しでした。(その代わり尋常じゃないくらい熱い)
中々違いの分かりにくい塩湯ではありますが、もしも湯に拘るならば旅館と外湯とで湯の草臥れ具合を見比べてみるとよいでしょう。これはこれでいい勉強になります。
まぁここ城崎温泉はそう云った野暮な事は抜きにして、純粋に風情を楽しむ所でありますので、風呂上りにビール片手に下駄履いて街並みを散策するのが正しい楽しみ方なんでしょうなぁ。
美食
まぁこの辺りの美食といえば但馬牛と松葉ガニ!
カニですよ!プロデューサーさん!
但馬牛のロースト。あぁ^~。
松葉ガニのカニ刺し。カニの刺身は珍しい。あまぁ^~い。
焼きガニ!!鎌田さん!?
但馬牛の焼肉。めっちゃ美味かった。
以上のお料理は此処、小宿・縁さんで頂いた晩御飯でござい。
とても小さい宿ですが、隠れ家というか秘密基地みたいな造りでワクワクします。
あと、複数の但馬牛料理が楽しめるのが最大のポイント。
しかし流石は山陰、旨いのはカニばかりかと思いきや・・・。
帰る前に駅前で食った甘えびと松葉ガニの合わせ丼で、甘えびの想像以上の旨さに感激する。
やっぱ甲殻類は旨いわ・・・。
まぁ松葉ガニ・・・とは呼びますが、早い話ズワイガニなんですよね。
北海道に住んでいる今となっては、カニ味噌を有する毛ガニ先輩と比較すると戦力的に微妙な立ち位置となってはしまいますが、全部旨い事に違いはない。
ちなみに直近で最も感動したカニは根室の花咲ガニ。カニ味噌の味が毛ガニよりも濃く、死ぬほど旨い。
先程も述べましたが、城崎温泉の魅力は美食や温泉、街並みや宿の隠れ家感も含めて全体図としてのポテンシャルにあるので、点を見ず面を見る感覚で楽しんでいただけたらと思います。