温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

16・恐山温泉

温泉

f:id:sticknumber31:20161010214959j:plain

参拝料を払った先にある、境内の中の浴場。シブイ。

f:id:sticknumber31:20161010215213j:plain

施設全景。快晴でもこの迫力。リアル賽の河原と呼ばれるだけの事はある。

 

成分分析書

f:id:sticknumber31:20161010215346j:plain

男湯、女湯、あと離れたところに混浴の湯もあり、別源泉。

 

概要

温泉地というよりは日本三大霊場・・・中でも最大級の霊場として有名な恐山です。

霊場としてのイメージが強すぎて温泉があるなんて思いもしなかった人も多いのではないでしょうかね。

温泉マニア的には、貴重な温泉地ですよこの野郎!

 

その浴場は恐山の寺(何寺かというはよう知らん)の中にドンっ!と鎮座していて、参拝料を払って中に入ると、いきなり目の前に掘っ立て小屋があって、そこが共同浴場となっているという、シュールな温泉です。

私が行った時には米軍三沢基地の黒人の兵隊さんが観光に来ていて、熱そうに「アゥ!」と呻きながら入るその様は恐山の中にあって一際シュールな絵図でしたね。

のぅ外人さんや、ええ湯やろ?と言いたくなったわ。

 

小屋の中は至ってシンプルで脱衣所のみ。

寺の境内には男湯と女湯の小屋があるのですが、実は宿泊棟(クッソ小奇麗な宿泊施設)の裏には混浴小屋もあって、ここは別源泉でした。

 

恐らく宿泊棟の中にも浴槽がある事を考えると、この恐山の中には4つ以上の浴槽があるものと思われます。いずれも強酸性の硫黄泉。

 

前述の通り、恐山は霊場です。

歴史的に水子の霊の供養が多いようで、この少子化の現代に於いては、些か考えさせられる施設ではありました。

 

総評

お湯の質から云うとpH1~2の強酸性の源泉です。

ここ恐山はそこかしこから硫黄の噴煙が吹く所謂「地獄」であり、強酸性の源泉には事欠かない模様。しかし血の池地獄や塩屋地獄なんてものもあるくらいなので、掘れば鉄泉や塩化物泉など、いくらか違う源泉も出るのではないかと思われます。

 

とにかくハッキリしている事は、ここは温泉施設ではなく寺なので、浴場は媚びたところが一切ありません。小屋の中は前述の通り脱衣所と浴槽のみで、脱いだらすぐにドボン!温泉であります。当然、源泉かけ流し。加水も加温もなし。

温度はお湯の流量で調節してあります。

 

参拝客の中でもこの湯に入るのは温泉マニアかもの好きばかりなので、基本的に混雑している事は無いと思うのです。仮に混雑していたとして、ここの湯の液性は強酸性の硫酸塩泉。少々の微生物は皆殺しです。塩素で殺菌がどうこうとか、考えなくていいのがこの恐山温泉の良い所ですね。

 

その湯の力は強力で、私は男性浴場と混浴浴場の両方に入りましたが、湯の流入口に肩や腰など、最近色々とダラシネー部位に湯を直接当てて治療を試みたのですが、湯の当たった部位だけが時間差で熱く火照ってきました。

 

これは強力な酸による軽度な炎症反応だと思われ、成分分析書通りの強力な源泉の力をリアルに体感できるという素晴らしい泉質を誇っています。

やはり、かけ流しは成分分析書通りの効果を発揮するので、仏のご加護を感じれる体験となりました。

 

観光目当てにせよ温泉目当てにせよ、恐山はリアル賽の河原の異名をとる日本でも有数の霊場ですので、ここの湯に入るときは神妙な面持ちで静かに利用していただきたいなと思いますね。

 

美食

f:id:sticknumber31:20161010221702j:plain

下北半島と言えばこれですよ。大間岬のマグロ丼。非冷凍のガチの1杯。

その風味はまるでバター。たまりませんでしたね・・・。

f:id:sticknumber31:20161010221850j:plain

あと、横浜町で食べたホタテの串焼き。

テリテリの醤油がもうね・・・。

 

f:id:sticknumber31:20161010221949j:plain

あと青森市内で飲んだ稲村屋酒造の秘蔵の一品。

あぁ^~美味いんじゃぁ^~。

 

北海道新幹線新函館北斗まで開通してしまいましたが、青森はまだまだ奥が深い。

温泉も、そして美食もね・・・!