温泉美食倶楽部活動報告書

温泉の成分分析表に興味ある人向け

14・洞爺湖温泉

温泉

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道の駅より中の島全景

 

成分分析書

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ナトリウム・カルシウムー塩化物泉・低張性・高温泉

 

概要

道内では登別の次くらいに有名な温泉地だと思われる洞爺湖温泉ですが、洞爺湖サミットとかで有名になりましたね。

有珠山やら昭和新山やらモクモクと煙の吹く火山に囲まれた温泉地だけに、別府みたいにドバドバと温泉が出てるのかと思いきや、実は案外そうでもないようです。

 

地元のスナックのおばちゃんとかに聞いて調査しましたが、あまり源泉量は太くないようで、ホテルとかに引き湯で使用される事から、温泉街近辺では地元民向けの公共浴場的なモノはあまりないようです。

 

個人的に色々調査の上でこ↑こ↓

www.sansui-hotel.com

に泊まったのですが、温泉的には当たりでした。

 

総評

さて、今回この山水ホテル和風さんで入った温泉ですが、各種源泉の混合泉・・・ということで、どうも洞爺湖温泉は温泉組合全体で源泉の集合管理をしているようですね。

資源が細いのか、権利的にも高いのか、町民向けの公共浴場がないのは意図的なような気がしなくもないです。

 

成分的には3.159g/kgのNa・Ca/Cl泉で特筆すべきところはありませんが、若干の炭酸水素を含んでいるあたりがやはり道央から道南にかけての温泉の特徴であります。重曹は含んでいますが、弱酸性泉であるため、ヌルヌル・ツルツル系の肌触りではないです。

 

成分上は平凡な感じですが、見た目はなかなか面白い色をしていました。

道央から道南にかけて炭酸水素が豊富な温泉の特徴としてはモール泉が多い・・・つまり、モール質が濃い順に黒~褐色~緑色のような感じで、モール泉特有の色を持っている事が多いのですが、この洞爺湖温泉は混合泉である事も理由なのか、全く硫化水素を含んでないのに、灰色っぽい白色を呈していました。

 

多分これ、ガチで火山灰の色なんじゃないの?と個人的には思ってますが、有珠山の噴火の歴史とかを調べると、割と近年まで火山灰をまき散らしていたみたいなので、なかなか信ぴょう性がありそうな仮説なんじゃないかと思います。

 

ロケーションは云うまでもなく良いのと、真っ白い塩化物泉は実はかなーり珍しいので、そういった意味で入りに来る価値は充分あるのではないかと。

 

しかし温泉はホテルによって(特に大型ホテル)は加水しまくりの普通のお風呂と化している場合もあるので、源泉にこだわるなら、下調べはいるかと思います。

 

美食

実はあんまり洞爺湖界隈では美食はしていないのですが、海側の豊浦~登別周辺にかけての内浦湾ではどこでも北寄貝とか鱈子が名産なので、そこら辺を押さえておくことと、伊達市は八雲と並んで肉が名産らしいので、和牛もなかなか良いものが食べれるかと思います。

私はホテル近所の店でキンキの煮付けを食べたのですが、作り置きのレンチンだったので、正直うーん・・・という感じでした。