2・下香貫温泉(月の湯温泉)
温泉
右が白湯・左が加温源泉
成分分析書
伊豆長岡から山一つ隔てた西側の沼津市内にある温泉で、翠泉閣というホテルのお風呂です。
源泉名はずばり月の湯。素敵な名前です。
総評
成分総計3379㎎/㎏の低張泉で、源泉温度は8℃の冷鉱泉です。
特筆すべきはpH3.2という伊豆にしては非常に珍しい酸性泉で、ナトリウムよりもカルシウムとマグネシウムが主な陽イオンの硫酸塩泉となっています。
鉄分も豊富に含んでおり、見た目は茶色く濁っています。
若干量の炭酸とメタ珪酸も含んでいるようだ。
冷鉱泉ゆえに加温しての配湯である。また、湧出量が非常に少なく、降水量によっては湯が枯渇してしまうこともあるそうで、加温循環という形で提供されている。
枯渇の事態も想定してあるためか、浴場には白湯と並んで提供されている。
加温に関しては白湯は熱めで、温泉はぬるめの設定となっているが、この温泉の発汗作用は素晴らしく、もしも入りに行くならば、是非とも白湯と入り比べてその効果を確認してみるとよいだろう。
低張性であるが、溶けている成分からしてなかなかに強い湯である。
こういうシブイ温泉、好きですね。
美食
近隣には徒歩圏だと五味八珍というコスパの高いファミレスがあるが、車を出すならば是非とも沼津港に行っていただきたい。
沼津港は駿河湾の深海魚から伊豆近海の金目鯛や伊勢海老など、珍しくて美味しいものが何でも食べられるスポットとなっている。
お勧めは魚河岸丸天。名物のかき揚げ天以外にも美味しいものが沢山あります。