温泉美食倶楽部活動報告書

元・伊豆の海原雄山です

北海道の温泉まとめ 道北編

この数年、道内で行った温泉の簡単なまとめです。

 

道北

天塩川温泉(常盤鉱泉

→場所は割と秘湯チック。近くの天塩川温泉駅が非常に良い雰囲気を出している。メタホウ酸が豊富な珍しい湯で、若干のとろみがある。加温・循環。

 

・天塩温泉

→泉質マニアなら一度入っておくべきカルト温泉。浴場に入った途端強烈なアンモニア臭。施設はキレイで使いやすい。ベースとしてはモール質と塩化ナトリウムの混ざった黒湯。加水はないが循環あり。

 

・旭温泉

→モール泉と鉄泉の二つの泉質が堪能できるお得な宿泊施設。それぞれ個性が違うので二度おいしい。場所的にライダー向け施設か。こちらも設備上加水はないが循環消毒はある。

 

岩尾温泉

→増毛のちょい南にある景色の良い湯。夏のみ営業。単純酸性泉と珍しい泉質だが、入ったのが結構前で、当時は出来た直後でした。此処に行く際は増毛で甘海老を食べよう。

 

・協和温泉

→キノコ料理が大変素晴らしい旅館の温泉。かなり珍しい自然湧出の高濃度炭酸泉を引いているが、湯量が実に乏しい。しかもぬるい湯に客からクレームが来たそうで、何と高温に加温してあります。せっかくの炭酸泉を加温とか・・・。

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協和温泉の源泉浴槽。

 

・旭岳温泉

→有名な秘湯を守る会の勇駒荘に入湯。重曹と炭酸が豊富で、泉質は申し分ない。

守る会の宿なので、お湯の管理も良い筈です。冬に来たいところ。

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ホテル全景

 

天人峡温泉

→道内屈指の秘境。天人閣に宿泊。渓谷が見渡せる自然と一体化したような露天風呂が素晴らしい。幅広いミネラルが均等に散りばめられたバランスの良い泉質。

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天人閣・露天風呂

 

・白金温泉

→湯元白金温泉ホテルの湯に入湯。此処も塩泉だが、天人閣と同じくバランスの取れたミネラル配分。鉄分も入っており、若干の濁りがある。

 

吹上温泉

→白銀荘に入湯。ここは水風呂も含めて大変素晴らしい設備の充実っぷり。若干の鉄分を感じる泉質。泉質を殺さない湯の管理は感心する。浴槽もぬる湯から熱い湯まで細かに分けてある。施設もきれいで、宿泊推奨。

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御覧の通り、リニューアルしてきれいになってます。

 

十勝岳温泉

→湯元凌雲閣に入湯。鉄分が超濃い塩泉。ロケーションも抜群で、道内でも屈指の高地温泉だと思われる。設備はやや古いが、湯の質は申し分ない。

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十勝岳温泉は現在ここ以外に施設が無いと思う。

 

層雲峡温泉

→ロープウェイの直ぐ近くの湯元銀泉閣に入湯。

かなり昔の話なので、近々再度入りに行ってみる予定です。

透明なサラサラとしたお湯だった記憶があります。

 

以上、道北で11ヶ所の温泉の報告になります。

気が向いたらその内道央とか道東、道南もまとめるかも。

31・尾岱沼温泉

仕事に疲れ果て、北海道に憧れる都会の社畜共から圧倒的な支持を集める(という偏見の)道東シリーズ。

 

今回は日本の東の果て、北方領土を望む野付半島・尾岱沼の温泉を紹介します。

 

温泉

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民宿などもあるので唯一?ではないのだろうけども、尾岱沼でホテルらしいホテルは此処「尾岱沼シーサイドホテル」のみ。

他の利用客もいたため、浴場の写真はない。

 

景色の良い露天風呂があったが、夜に入ったのでなーんも見えず。野付半島の直ぐ傍に付き、晴れてれば最高でしょうな。

 

成分分析書

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海が近いというだけあって、成分総計11.37g/kgのやや濃いめの食塩泉。

色も透明で、それほど個性があるようにも思えないが、見方を変えればクセがなく入りやすい。かけ流しかと言われるとうーん、どうやろか?って感じの浴感でした。

 

概要

読み方わかんない人多いんじゃないですかね。尾岱沼(おだいとう)。

道東の果てにはみ出た鼻毛みたいな野付半島を望む漁場の集落であります。

 

自然の豊かな所で、自然浸食で出来たっぽい地形をしています。

豊かな漁場があり、ここでしか味わえない食材も数多くあるとか。

 

温泉も源泉温度は高いので、地熱は恐らく高い地域なのだと思われます。

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左も海、右も海のほっそいほっそい野付半島

鹿もウロウロしているので運転注意。

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この辺に居れば猟師に打たれないという事を知っているそうで、奴等もなかなか賢いですね。塩を舐めに来るのだとか。

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この世の果て感がある野付半島の夕暮れ。

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この半島の内側に生えている立ち枯れた木々が、死の気配を感じさせて少々ゾクッとするんですよね。

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冬はこんな景色が見れるようですね・・・。

飛び蹴りってタイトルで草。

 

総評

温泉としてはまぁ、可もなく不可もなく。

決して悪い意味ではなく、道東は個性的な湯が多いだけに、透明な塩化物泉はあまり目立たないと言った方が良いかもしれません。

 

主たる成分はほぼ食塩=塩化ナトリウムであり、陽イオンとしては若干のカルシウムイオンが見受けられます。

 

等張泉よりもやや濃いので、浴後は結構ホカホカになりますね。この辺にくる観光客はバードウォッチングや歩いて自然散策する人も多いのでしょうから、

そういう人にはありがたい湯かもしれませぬ。

 

美食

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夕食の様子。尾岱沼といえば右上の紅い奴・・・そう、北海縞海老でございます。

生ではなく茹でて喰うのが最も美味いとされ、確かにその旨味は非常に濃厚。

お酒を飲まない人からも好評なのが特徴。

春と秋に漁が行われるそうなので、旬を狙うなら時期を調べてから行きましょう。

ちなみに左にいるのは毛ガニです。

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標津も近いだけあって、陶板焼きは鮭のちゃんちゃん。

チーズが利いててねぇ・・・とても美味かった。

ちょっと色合いが味気ないけど、加工したらもっと美味そうにみえるね。

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ポテトチーズグラタン。これでもか!っていうくらい北海道をアピールする夕食勢。

地味にこれ影のMVP。

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若干曇ってますが釜めしにも北海縞海老が入ってます。

この日は根室でもシースーキメて来たんですが、美味しかったので当然のように完食。

 

いずれもホテル飯ですが、ちゃんと北海縞海老を食べれたのでこの時の旅の目的は充分果たせたのでありました。

 

野付半島ってあえて選ばない限りまぁ行く機会無いと思うので、興味ある人は尾岱沼温泉&北海縞海老とセットで楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

www.aurens.or.jp

30・城崎温泉

温泉

関西圏の温泉も載せておくという名目に付き、本日は連続更新。

二湯目は海外の観光客からも人気の高い、風光明媚な城崎温泉を紹介します。

 

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駅前に沸く飲泉所。

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地蔵湯

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御所の湯。

城崎温泉は外湯めぐり文化の発祥の地だそうで、湯めぐり手形を買えば街中の七つの外湯が自由に巡れるようになります。

この時は7つ中6ヶ所梯子しました。茹でダコになったね。

 

概要

城崎温泉は関西圏の温泉地としても1300年の歴史のある相当古い温泉で、空襲の影響を受けなかったためか、江戸時代の湯宿場の雰囲気をそのまま残す風情ある街並みが特徴。

 

その如何にも「日本!」って感じの街並みや、旅籠然とした宿は外国人にも大層人気だそうで、ミシュランガイドでも上位の評価を得る温泉地として知られています。

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この時は年末でしたので、多くの観光客で賑わっていました。

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夕暮れの裏通り。

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夜の表通り。もっと明るい写真もあったのですが、

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なにぶん感度上げるとこんなこんな写真しか残ってなかったので、この雰囲気は実際に行って体験してみると良いでしょう。

 

お湯は薄めの食塩泉で、資源保護の観点から集中管理(混合泉として各所に配湯)となっています。

 

成分分析書

これも有馬同様、古い記録につき写真が残っておりません。

大体成分総計として4g/kg前後の食塩泉。

温度は高温につき、加水はあっても加温はしていない模様。

 

総評

集中管理となっている以上、何処の外湯に入っても泉質は同じであります。

 

仄かにしょっぱく、浴後に火照る熱の湯。

まぁ、熱海や伊豆界隈のお湯に近い感じですかね。

この時は普段から毎日伊豆某所の温泉に入っていたので、あまり違和感なく入れた感じです。

 

湯客が多い事から、外湯は塩素消毒されています。

これはもうしょうがないですね。城崎温泉としても、湯の資源を守りながら観光を両立させるとなると、伊豆長岡同様にこういう管理になるのは仕方のない事です。

 

ちなみに旅館のお湯も集中管理の湯だったので、まったく同じ泉質ではあったのですが、旅館の場合は外湯と違って循環式ではないところもあるので、湯の活き自体は外湯と違いが感じれるかもしれません。

伊豆長岡の場合は集中管理ではあるが、外湯もかけ流しでした。(その代わり尋常じゃないくらい熱い)

 

中々違いの分かりにくい塩湯ではありますが、もしも湯に拘るならば旅館と外湯とで湯の草臥れ具合を見比べてみるとよいでしょう。これはこれでいい勉強になります。

 

まぁここ城崎温泉はそう云った野暮な事は抜きにして、純粋に風情を楽しむ所でありますので、風呂上りにビール片手に下駄履いて街並みを散策するのが正しい楽しみ方なんでしょうなぁ。

 

美食

まぁこの辺りの美食といえば但馬牛と松葉ガニ

カニですよ!プロデューサーさん!

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但馬牛のロースト。あぁ^~。

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松葉ガニのカニ刺し。カニの刺身は珍しい。あまぁ^~い。

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焼きガニ!!鎌田さん!?

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但馬牛の焼肉。めっちゃ美味かった。

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以上のお料理は此処、小宿・縁さんで頂いた晩御飯でござい。

とても小さい宿ですが、隠れ家というか秘密基地みたいな造りでワクワクします。

あと、複数の但馬牛料理が楽しめるのが最大のポイント。

 

しかし流石は山陰、旨いのはカニばかりかと思いきや・・・。

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帰る前に駅前で食った甘えびと松葉ガニの合わせ丼で、甘えびの想像以上の旨さに感激する。

やっぱ甲殻類は旨いわ・・・。

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まぁ松葉ガニ・・・とは呼びますが、早い話ズワイガニなんですよね。

 

北海道に住んでいる今となっては、カニ味噌を有する毛ガニ先輩と比較すると戦力的に微妙な立ち位置となってはしまいますが、全部旨い事に違いはない。

ちなみに直近で最も感動したカニは根室の花咲ガニ。カニ味噌の味が毛ガニよりも濃く、死ぬほど旨い。

 

先程も述べましたが、城崎温泉の魅力は美食や温泉、街並みや宿の隠れ家感も含めて全体図としてのポテンシャルにあるので、点を見ず面を見る感覚で楽しんでいただけたらと思います。

 

www.kinosaki-spa.gr.jp

www.koyado.net

29・有馬温泉(金泉・銀泉)

温泉

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云わずと知れた関西の名湯・有馬温泉。今回入浴したのはこの天神源泉。

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金泉は他にもいくつかの源泉があり、上の写真は御所源泉という。施設によって異なる源泉を使っていたり、混合泉だったりすると思われる。

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歴史が古いが故に、枯れてしまった源泉もちらほら。

あ、でもこの源泉は直ぐ近くで再度掘り♂当てられたようです。

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そしてこれが唯一確認できた炭酸泉・銀泉であるが・・・。銀泉はもう殆ど枯れてしまっており、恐らく浸かれるレベルの湧出量はない模様。

 

成分分析書

すいません。なにぶん昔の事なので写真が残ってないです。

あまりに有名な源泉につき、ググればいくらでも出てきますのでそちらを参考にしてください。

 

概要

写真が残ってないので、ほぼ文章での紹介となります。

もうだいぶん昔の話ですが、この時泊まったのは上大坊という由緒ある古宿です。

天神源泉からお湯を自然冷却で直に浴槽まで引いているので、有馬温泉を知る上でガチの温泉が味わえる稀有な旅館となります。

 

天神源泉のスペックとしては・・・

高温・含鉄・ナトリウム‐塩化物強塩泉。成分総計62.1g/kg。

これは体液の実に約8倍近い濃さで、恐らく開かれた公衆浴場としては世界一の濃度を誇る源泉かと思われます。

 

それもその筈で、有馬温泉の金泉は日本国内のあらゆる温泉の中でも特異な立ち位置にいる温泉なのです。

 

日本の温泉の大半は単純泉か塩化物泉です。

水源の大半は海水か河川・湖水に依存し、熱は火山脈による地熱・・・即ち、火山型温泉に属します。

 

ところが、有馬温泉に限って言えば水源が海水や湖沼によるものではなく、地下深くマントルに近い部分の、プレート内に沈み込んだ石の中にある僅かな水分子であると云われています。

 

超高圧の地盤の中の、極僅かな水分が水源である事から、この温泉の濃度は海水の二倍近い強烈な濃さとなっているのです。

 

このタイプの温泉は有馬型温泉と呼ばれ、他に発見された例が非常に少ないのです。

この有馬温泉が如何に珍しい存在なのかを物語っていますね。

 

総評

上大坊の浴場には通常の白湯と源泉を直に引き込んだ温泉浴槽の二つが用意されています。

 

前述の通り、源泉は近くにある天神源泉から直に引き込まれています。

源泉は浴場に辿り着くと竹筒の上を少しずつ垂らす形で空冷給湯されているわけですが、源泉温度が98.2℃もあるため、浴槽はものすごく熱いです。

 

モノ凄く熱い上に体液の8倍近い重さを持つお湯であるからして、入浴しているだけで息苦しくなってくるような・・・そんな強烈な温泉であります。明らかにお年寄り向きじゃありません。虚弱児も入浴は避けた方が良いでしょう。

 

成分の大半は塩ですが、鉄やら他のミネラルも他のどの温泉とも比較にならないほど多く溶けているため、濃すぎてこれもう解んねぇな・・・って感じの泉質です。

味はとにかくしょっぱい。

 

その湯の恩恵を得るには相当な忍耐力と体力が必要という諸刃の湯なので、まぁDBで例えるなら超神水のようなお湯だと思ってもらえると良いかも。

 

そういえば温泉街の少し外れに温泉病院がありましたね・・・あっ(察し)

 

(頑張って長湯しても)ご褒美(仙豆)は無いんだぞぉ?

 

あーあと、銀泉なんですが・・・。

有馬温泉街には「銀の湯」という日帰り入浴施設がありまして、こちらに入った感想を一つ。

 

ジャグジーやんけ・・・。

違うだろぉ!

※炭酸泉の主成分である炭酸ガスは、湯の撹拌や加温でサクッと抜けてしまいます。

 

潤沢な銀泉をそのまま提供する施設はもう・・・ないんやな・・・。

 

美食

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明石焼き・・・ではなく、有馬焼です。

明石焼きみたいなもんですが、中にはタコと山椒の実が入っており、ピリリとした後味が魅力的。

温泉街の目立つところで売っており、湯上りにも最適!

有馬サイダーと一緒に頂きましょう。

 

本当は旅館の晩飯で神戸牛のすき焼きフルコースを食べたんですが、写真を取り忘れていたので割愛しました。すいません!許してください!何でもしますから!(何でもするとは言っていない)

 

arimaspa-kingin.jp

 

www.kamiobo.com

 

28・東鳴子温泉・高友旅館の湯

温泉

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鄙びた古い湯治宿であり、いくつかの源泉がある。

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ひょうたん型の浴槽が特徴的な玉の湯。純重曹泉。

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墨のように黒い、黒湯(幸の湯)。こちらは硫黄を含んだ重曹泉である。

他にももう二種の源泉があったが、この時はメンテ中に付き入れず。

しかし泉質的には上記二種と近い。

 

成分分析書

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少し見づらいが、玉の湯。

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これは黒湯(幸の湯)

確かに硫黄の含量が異なる。ベースが重曹泉なのは同じ。

 

概要

西の別府に東の鳴子って言い方があるそうですが、別府温泉ほどの規模はないモノの、鳴子温泉のお湯の種類の豊富さは目を見張るものがあります。

 

今回紹介するのはその中でも鳴子御殿湯近くにある高友旅館です。

数ある鳴子の源泉の中でも、ここは重曹泉・・・即ち、炭酸水素イオンがメインのモール泉であり、温泉マニアが唸る「油臭」のする湯が湧く事でも有名です。

その浴感は強烈な腐植成分が肌をコーティングするかのようにねっとりとした肌触りであり、そして浴後は化学薬品のような独特の有機物臭が残るのが特徴です。

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↑ひょうたん風呂は浴槽で若干茶色く濁ったモール色が見受けられるが、注ぎ口を見る限りではほぼ透明だった。

 

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↑黒湯はその名の通り黒い。硫化水素が微量の鉄と反応しているのだろうか。

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↑析出部位ではさらに顕著な黒さに。この固まり方はまるで鍾乳石のようである。

 

この旅館を利用するに当たっては、観光でキャッキャッという宿ではない事を念頭に入れておいてもらいたいです。建物全体は非常に古く、湯の価値が解る人向けの静かな湯治宿です。

 

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座敷牢のような門がある客間

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↑年季を感じさせるマッサージチェアと遊具。

 

イメージは掴めたかな?

 

総評

温泉のガチっぷりで言うと全国でもかなり上位に入る高友旅館の湯。

 

いずれも重曹成分がメインの温泉であり、あまり陽イオンが目立たない。個性を出しているのが腐植質(モール)と硫黄(硫化水素)と重曹の三つである。

ミネラルの主張はと言うと、析出した黒い結晶位だろうか?味もしょっぱくもないし、ナトリウム塩化物泉を彷彿させる要素がない。

 

この中でキーとなる成分は腐植質(モール質)と硫化(硫化水素)であろう。

モール質の優劣に関しては言及を避けた方が良いのだろうが、関東蒲田界隈の黒湯や北海道の十勝川温泉等と比べても濃い(強い?)ように感じる。

 

いや、色は真っ黒ではなくてひょうたん風呂で薄い茶褐色、黒湯でも若干白濁の混じった灰黒色なので、実際の腐植質の濃さはコーヒーのような色をした真っ黒な蒲田界隈の温泉と比べるとそうでもないのかもしれないが、溶け込んだ硫化水素がこの腐植質に特別な浴感を持たせているのではないかと推測される。

 

即ち、前述の通りねっとりと肌に張り付くような浴感があり、他の重曹泉と違って肌にサラッとした感じが全くなく、まるで粘土のように肌に纏わりつくような肌触りなのが特徴なのである。

しかも、匂いが異様に試薬臭い。何の試薬かは例えようがないけども、とにかく、風呂上がりの肌からは薬品のような化学的な匂いがプンプンと漂うのである。

 

硫黄が入っているのに硫黄の匂いがあまりしない辺りも実に興味深い。

この湯の硫化水素はガス状だけではなく、液中に充分溶けた溶存型としても存在しているからなのであろう。湧出部位で透明であり、浴槽に注がれてから湯が灰色に濁るので、モール泉と溶存型の硫化水素泉が混じった風呂なのではなかろうか?

モール質が無ければ、恐らく鮮やかな緑色~白濁だったかもしれませんね・・・。

 

入浴の効能としては、重曹泉らしく浴後の血管拡張作用もバッチリでした。

また、肌に張り付くような液性があるので、これも保温効果として強い効果を発揮しているように思います。

 

ともかく、他に類を見ないとても珍しい湯でした。

マニア度高し。

 

美食

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鳴子の温泉街で食べた鴨うーめん。

ちょいと酒を入れた後の〆に、これがまた美味いんですよ・・。

鳴子温泉の滝の湯の近くに、年季の入った居酒屋がありましてね、そこで食べれます。

(店の名前は忘れた)

 

www.takatomo.co.jp

27・登別温泉・第一滝本館

温泉

f:id:sticknumber31:20170629221930j:plain大浴場は流石に撮れないので、入口の写真をば。

この旅館は登別だけでなく北海道で最も古い温泉旅館であります。

7つの源泉を有しており、云わば最強です。

 

成分分析書

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癒しの湯

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万病の湯

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美人の湯

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鬼の湯

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美肌の湯

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きずの湯

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熱の湯

 

一言で言うと圧巻であるこの分析表の一覧。

塩化物泉か硫黄泉まで、温泉のデパートといっていい程の多種類の源泉がある事が特徴です。

 

概要

北海道内で最も古く、最も由緒ある温泉がこの登別温泉の第一滝本館である。

私も温泉マニアとして道内の温泉はおろか全国各地を回りましたが、一戸の旅館としてこれほどの源泉を持っているのは此処だけです。

 

別府の杉乃井ホテルですら、湯量こそ豊富でも源泉の種類でこれほどの物を有している宿は無かったのです。

 

故に、第一滝本館は北海道最強・・・いや、全国でも最強クラスの温泉旅館の称号に相応しいのであります。(規模・泉質の種類として)

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館内設備のド派手さを物語る鬼の金棒。一定時間毎に演出が興ります。

他にもラーメン屋やバー、スナック、ゲーセンなど、デカい旅館らしい設備がいくつもそろっています。

 

風呂場は凄まじく、水着エリアも含めて2フロアぶち抜きの巨大浴場となっています。

7つの源泉がそこかしこに用意されていて相当な人数を受け入れる設備が整っています。それでいて、かけ湯も温泉で、しかも源泉かけ流し。

 

総評

総合評価で言うと、道内最強です。

最も優れた温泉旅館であり、浴槽の全てが源泉かけ流し。

兎に角、云う事がありません。

 

色々泉質があるのでどれが良いかは好みになると思いますが、個人的にはガツンと決まるクソ熱い鬼の湯が最もお気に入りです。次点で硫黄がガッチリ効いてる万病の湯。

 

ただ、一つだけ弱点を上げるとすれば、個々の源泉の個性はそれほど強くないので、一つ一つの湯のインパクトだけなら、他の温泉地の湯も負けてはいないという点。

最強というのは即ち、総合力で言う最強という意味であります。

 

美食

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敢えて登別ではなく、白老牛を推す。

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直営店いわさきで食えるA5ランクスペシャルサーロイン。大体5000円。

写真のように、炭を入れたガンガンで食わせてくれます。

タレが絡まない程の脂です。脂自体にも味があり、この牛が如何に良いもの喰って育ってるかが解る事でしょう。

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5000円も出せねーよ!という方は、国道沿いにある白老牛ラーメン元気屋のあんかけラーメンを食べましょう。スープに溶けた脂からしっかり白老牛の味がします。〆に白い飯をブッ込んで、中華丼みたいにして食うと最高に美味い。あぁ^~たまらねぇぜ。

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北海道で話題のカレーラーメンです。

登別で全てを済ませたい方は味の大王で元祖カレーラーメンを食べてください。

写真は苫小牧の店舗で食べたチーズカレーラーメンですが、まぁ味はカレーなんだけど、気付けばいつの間にかスープまで完飲しているという不思議な旨さがあるラーメンです。登別の温泉街にも出店しているので、恐らく食べれるんじゃないですかね。

 

www.takimotokan.co.jp

iwasakiwagyu.com

curryramen.com

 

26・森田温泉

温泉

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ドバドバとふんだんに掛け流されている源泉。

配管はカランへの給湯も兼ねており、カランの湯も温泉です。

うっすら鉄も含まれているようで、茶色く染まった浴槽が温泉感を醸し出している。

 

成分分析書

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少しわかりにくいですが、こんな感じ。

源泉温度が42℃と冷却も加温もする必要がない、完璧なかけ流し温泉。

ナトリウム/塩化物・炭酸水素塩泉。

 

概要

この森田温泉は青森県つがる市の森田地区にある激シブの地元民特化型の温泉です。

まずはその建物を見て戴きたいのですが・・・

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もう文化財にでも指定してほしいくらいです。

長年の積雪で徐々に醸し出されたかのような牧歌的な建物に・・・

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カランも浴槽も3人程度分しかありません。

普段は地元の住人が譲り合って使用しているというわけです。

なんつーか、まさに東北の温泉文化を象徴するような温泉。

それが此処つがる市の森田温泉なのです。

 

総評

予め下調べはしておりましたが、ネットではアワアワ系のラムネ湯という噂を耳にしておりました。

確かに溶存ガス成分として炭酸も200mg/kgほど含まれているのですが、ここの湯の特徴はどちらかというと「重曹泉」つまり、炭酸水素イオンの気配を強く感じました。

 

とはいえ、炭酸水素イオンも一部は炭酸イオンに乖離して炭酸ガスと同じような効果を持つはずであるからして、確かに入浴したあとはかなり血管が拡張しました。

 

源泉は大体42℃ですが、浴槽では40~41℃と心地よい熱を感じる適温となっていて、そんなに熱い湯とは感じませんでした。熱いとは感じないんだけど、気付けば全身の血管が開いて体中が赤く火照っていたので、そこら辺がこの湯の持つ最大の特徴なのだと思います。

 

炭酸水素イオンとしても1500mg/kg近く入っているので、相当濃い重曹泉です。

重曹泉は血行を良くする効果があるため、立ち仕事や農作業で足がパンパンに浮腫んじゃった人には特に効果が高い湯だと思われます。

 

あと最初の方にも書きましたが、特筆すべきはこの泉温です。

42℃って事は加温も加水もする必要が無いので、非常に湯の「活き」が良いのが特徴になります。

ゼロ距離でのこれほど贅沢なかけ流し湯はなかなかありません。

それ故、ここでは極上の一湯と評価しておきます。

 

美食

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鯵ヶ沢町の海の駅わんどで、山菜蕎麦がセットになったエビフライ定食を頂きました。

蕎麦は山菜も豊富に入っていて、凄く美味しかった。(コナミ

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ですが、訪れた土地に色々と名産がある場合、昼飯が2回になろうが目に付けば食うのが美食家の礼儀・・・。

これあ鯵ヶ沢の新名物らしい、ヒラメの漬け丼です。

エビフライ定食の直後に食べたにもかかわらず、美味しくぺろりと平らげてしまえたんですから、それは空腹時に喰えばもっともっと美味しかったに違いありません。

時期的にはちょっとずれてましたけど、味の染み込んだ白身はあっさりとしていながらも、絶妙に食欲をそそる。

鯵ヶ沢はイカも有名なんですが、今年は不漁につきヒラメの漬けおすすめです。

 

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海の駅わんど|見る|青森県鰺ヶ沢町観光ポータルサイト『あじ行く?』